
GMOメディア株式会社
経験が言語化され確信へ。受講を経て、経営視座でデザイン指針を示せるように。
事業×組織
マネジメントもレイヤーが上がるほど、話す相手が経営層になり、抽象度も高い思考が求められることが多くなります。
部長というポジションで日々奮闘している中で、改めて学ぼうとデザイン経営コースを受講した岡本さんにお話をお伺いしました。
東京都市大学の環境情報学部情報メディア学科を2014年に卒業しました。小学生の頃からウェブサイトをつくって遊んでいたのもあって、ウェブデザイナーになりたいと思っていたんです。ですが、ウェブデザイナーという職業とデザイナーがなぜか自分のなかでリンクしておらず、大学ではデザインよりもエンジニアリングの勉強を中心に行っていました。
途中から「デザインの勉強をしないといけない!」と気づき、所属している学部に情報デザインを扱っている研究室があったので、そこでデザインを少し学びました。ただ、大学の勉強だけだと足りないなと思い、大学3年生の終わりにWeb制作会社にアルバイトで飛び込み、実績を積んで新卒で今の会社に入社しました。
最初の2年間は「ポイントタウン」というポイントサイトを担当し、デザインから数値分析、効果検証、フロントエンドまわりなどなんでもやっていましたね。その後、GMOリピータスという新規事業立ち上げにリードデザイナーとして参加しました。その期間で別の業務として新卒研修やインターンシップの開催、採用活動など、全社を横断して携わりました。
そういった全社に横断する活動をする中で、デザイナー内の課題感もたくさん見えてきました。特に、デザインの価値が社内でも評価されるように組織の必要性を感じていたんです。
そういう想いもあって、事業部にデザイナーが所属する縦割り組織から、2018年にサービスデザイン部というデザイン組織の立ち上げを実施しました。
同時にチーフデザイナーというポジションになり、担当していた事業だけでなく、横断的なデザイン活動の推進や別事業のデザインチームの技術支援に取り組んでいきました。2021年にはその活動を認めていただき部長へ。現在はデザイン部の運営やビジョン策定に注力しています。

ずっと事業畑で育ってきていましたが、自分が現在担当しているデザイン組織は機能別横断組織で、事業を持っていない部署なんです。評価や採用計画など部長業としてやることはたくさんありますが、事業を持たないデザイン横断組織が、デザイナーの事業部での活動以外にどうやって会社のポジションを獲得していけばいいかわからず、責任者としてどうしたらいいかを考えていました。
デザイン部として立ち上がった背景にも、デザイナー自身がその会社で成長できる機会をちゃんと作って、その成長自体がビジネスに還元できるようなサイクルを目指す、というものがあったんです。
立ち上げて3年経ち、ゼロから走り続けてきたものがある程度機能してきたタイミングで、「その先、我々がどうしたいのか」というミッションを見失っていたことに悩んでいました。そもそも、自分としてもある程度トライしたいことははやり切っていて、手札が全然ないことにシンプルにずっと悩んでいました。
そういう背景もあってインプットをしようと決めた候補のひとつに、Designship Doがありました。有名な講師の方々もいたので、カリキュラムも見て受講するかを検討しました。
これまでは場当たり的に学ぶか、読書などからインプットをしていたのですが、そもそもデザインという切り口で体系的に学ぶ経験が学生時代からなかったですし、今までの経験などを当てはめながら体系的に学習することで視野が広がりそうだったので、受講をしようと思いました。
デザインマネージメントコースかデザイン経営コースのどちらを受講するかを悩んで周りのデザイナーにも相談しましたが、せっかく体系的に学ぶのだし、あまり見えていない景色をちゃんと見ようと、デザイン経営コースを自費で受けることにしたんです。
自分がマネジメントをしっかり学んでこなかったので、みなさんと同じレベルの言語で話せなかったらどうしよう、という気持ちでした。
うちの会社ではマネージャーになってから部長になるというステップがあるんですが、私はそのマネージャーというポジションをスキップして部長になりました。
マネージャーと同レイヤーのチーフデザイナーというポジションではあったのですが、マネージャーとは役割が違うため、そもそもマネジメント経験が少なく、グループワークなどについていけるだろうか、という不安もありました。

まずは、「観察と表現」の講義ですね。ただ見たものを描くのではなく、じっくりと隅々までどういう仕組みでそうなってるのかの確認してからそれをスケッチするという工程なのだと学びました。
物の見方の視点が増えたことで、駆け出しの頃に知っていたらバナーなどのクリエイティブ制作をもっとちゃんと作れたんじゃないかな?と思いました。
「デザイン倫理」に関しては、ブランディングの文脈でなにかの文献を読んだことはありましたが、改めてしっかり考え方を学ぶことができました。
「会社全体で取り組むためには?」というデザイナーで閉じないテーマでのグループディスカッションがあり、みなさんのお話を聞きながら、「簡単には浸透しなかったとしても、できるところから取り組み続けることに意義がある」と改めて思いました。
今までの経験や今の現状と照らし合わせながら、知らない知識を獲得していったという点で、この2つの講義がすごく印象に残ってますね。
あとは、ビジネス基礎での「デザイン態度とディシジョン態度」の違いの話も、ディレクターやマーケターと話が噛み合わないことはよく経験としてありましたが、定義として知ることで後輩に伝えやすくなりましたね。
プロダクト戦略については、もっと早く学びたかったです。もともと新規事業立ち上げなどに関わっていた時にフレームワークなどを勉強していましたが、ビジネスモデルや事業アイディアを深める発想法についての段階では限界を感じていました。
この講義を通して新しい視点を得ることができたので、次からは事業部長などにも新しいアイデアを自分から伝えられる自信がつきました。
経営会議に参加しているときも、事業責任者たちの話に対し意見を言うまでには至らなかったんです。そういう場で話した内容を持ち帰って、学んだフレームワークに当てはめることで答え合わせのように言語化できる面白さがありました。
グループワークも非常におもしろかったですね。似たレイヤーでもスタートアップから大企業まで、様々な背景を持つ人たちがいたので、それぞれ考え方が違ったり、会社ごとにまったく別の問題があることを知ったり、アプローチや考え方がみんな違うので視野が広がりました。
「自分の組織の規模がもっと大きくなったら…」もしくは「逆にもっと小さかったら」というように見ることで自分の動き方が想像できました。
講義が毎日あるわけではないので、そんなに大変ではないんですけど、主に講義のある土曜日は勉強に専念するようにしてました。
また、グループワークのスケジュール調整が難しかったですね。メンバー各自の勤務時間が異なっていたため、スケジュールを合わせるのが非常に困難でした。自分自身は『高いお金を支払っているのだから、忙しいという言い訳はできない』と考えて、業務との調整を行いました。
グループワークは会社のリモート対応可能な部屋で行い、仕事の合間や残業時間を利用して参加していました。20時からのグループワークに参加した後、再び仕事に戻ることもありましたし、講義を仕事の一部と捉えて取り組んでいました。

そうですね、いっぱいあります。まず、ずっと悩んでいたデザイン組織のロードマップがあったので、組織論の講義で学んだことはすぐに持ち帰ってつくり直しました。
自分がデザイン組織の今後のビジョンについて、うまく言語化できていなかったり描けていなかった部分をちゃんと考えるきっかけになりましたね。
経営目線の数値目標から逆算して、組織の目標を具体的に設定する方法を学んだおかげで、これまでよりもずっと具体的に話ができるようになりました。
以前から『数年後に会社がどれくらいの規模になっていたいか、そのためにデザイン組織は何をすべきか』ということは考えていましたが、今はもっと詳しく、一人一人の粗利がどれくらいか、どの時期にどれくらいの人数が必要か、さらには最低限必要な人数を確保するためにどれくらい採用に力を入れるべきかなど、具体的な計画が描けるようになりました。
学んだことをもとに、デザイン組織だけでなく会社全体の人員計画を描き出し、提案していたんです。そしたら実際にデザイン部内に新しい部門が設立され、カルチャーデザインを進める流れが生まれました。もともとデザイン部だけではなく、会社全体を向上させなければと思っていたんですが、Doの講座を受けたことで、自分の中で何かが変わりましたね。
問題提起に関しても、以前は「やらなくちゃ」という気持ちの表明に終始してしまっていたのが、エビデンスを添えて話せるようになったことで、提案がスムーズに進むようになりました。そして、「この部門を私に任せてください」と自分で言い出してみたところ、周りからは「チャレンジしたらいいじゃない!」と応援されるようになり、すごく励みになっています!
自分みたいに部長のようなポジションで多くの意思決定をする立場にいるけど、時々その決断に裏付けがないように感じる人に特におすすめですね。意思決定を迫られている際に、何を軸にどう判断するか頻繁に悩んだりすることが多く、スピード感に欠けているなと考えていました。
でも、判断するためにどんな情報が必要かをそもそも理解していなかったことに気づきました。ゴールから逆算して、どんな情報が判断に必要か見つける方法や、その情報をもとにどう決めるかについて学んだので、今は「これがわからないから聞きに行こう!」とすぐに動けるようになりました。

ーーありがとうございました!
GMOメディアではサービスデザイン部の一員として、事業と組織を一緒に創って育てていくことを楽しめるデザイナーを募集しています!まずはGMOメディアのデザイン組織である「サービスデザイン部」の活動をぜひご確認いただけると嬉しいです!
★デザイン組織への投資を引き出す。GMOメディアサービスデザイン部の5年間の変遷
デザイン経営コースで学んだ知識を取り入れた組織強化のためのロードマップも紹介しています。
https://cocoda.design/okakasoysauce/p/pcc2b73d091fc
★GMOメディアのデザイナーの働き方
コエテコ ジュニアプログラミングフェスにおける、「事業に資する」制作ディレクションの進め方
https://cocoda.design/megukarasu/p/p2ce5abf0df96
★GMOメディアのデザイナーの働く環境
なぜ、未経験でもデザイナーとして活躍できるのか。GMOメディアならではの働く環境
https://magazine.redesigner.jp/post/GMOMedia
【GMOメディアについて】
GMOメディアは「For your smile, with Internet」を企業理念に、主に一般のインターネット利用者に向けて多ブランドで幅広いサービスを展開しております。 プライム市場に上場しているGMOインターネットグループのグループ企業となり、GMOメディア自体はグロース市場に上場しています。
コーポレートサイト:https://www.gmo.media/
クリエイターブログ:https://blog.gmo.media/
2024/5/3