
株式会社ブックウォーカー
メンバーの成長は事業成長に繋がる。部長、課長、メンバーのグループ受講から見えたこと――株式会社ブックウォーカー
グループ受講
サービスデザイン
プロダクト×チーム
事業×組織
個人だけでなく、様々なケースでの受講形態が広がるDesignship Do。今回は全3コースをデザインチーム3名で同時受講し、学びを現場にすばやく応用したという株式会社ブックウォーカーの皆さんにお話を伺いました。
ゲーム業界でプロモーションやゲーム内のUIデザイン経験を積んだのちにフリーランスへ転身。2014年に株式会社ドワンゴへ入社し、本や漫画コンテンツを中心にニコニコ書籍などの複数サービスを担当。その後KADOKAWAのグループ会社である株式会社ブックウォーカーへ出向し、現在はデザイン組織の部長として全社的な戦略及び組織マネジメントを担当。
広告代理店系の制作会社で5年ほどキャリアを積んだのち、ベンチャーで制作及びフロントエンドに従事。その後株式会社ドワンゴへデザイナーとして入社し、プロジェクトマネジメントや販促物の制作、イベント関連のクリエイティブに携わる。のちに新規サービスの立ち上げのため株式会社ブックウォーカーへ出向。現在はサービスデザイン2課の課長として複数のプロダクト及びチームマネジメントを担当。
広告関連の制作会社からキャリアをスタート。2社目となる制作会社で紙媒体を中心としたエディトリアル経験を積んだのちに、株式会社ブックウォーカーへ入社。現在はUIUXを担当するプロダクトデザイナーとしてデジタルサービスの運用を担当。
吉澤:現在ブックウォーカーでは「メンバーの成長は事業成長に繋がる」という考えのもと、所属メンバーの育成や成長に対して全社的な取り組みを強化しています。社内の勉強会も活発なのですが、2023年度は会社として育成に関連する予算を確保し、デザイナーだけでなくエンジニアなど他職種も含めて社外へ学びを得にいく機会を推進しました。
その取り組みを活用して受講することになったのがDesignship Doです。
今回はデザインチームから3名が受講することになったのですが、各々の課題感や学びたい方向性に合わせてコースを検討しました。結果的に部長であるわたし吉澤が「デザイン経営コース(現:事業×組織コース)」、課長の古川が「デザインマネジメントコース(現:プロダクト×チームコース)」、メンバーの田中が「サービスデザインコース」と、全3コースを同時に受講する形となりました。
田中:やはり「業務との両立ができるのか」は考えました。課題が出ることは事前に聞いていましたが、実際業務と並行した時にどれくらいの負荷になるのかは測りきれなかったからです。
古川:結果としてグループワークで日程調整する際に多少苦労することもありましたが、業務を過度に圧迫するようなこともなく、かといって課題が軽すぎることもなく適度な負荷で受講し終えることができました。
受講生が仕事と並行して受講することを前提にカリキュラムが組まれているので、そこまで心配しなくても良かったなと思います。

古川:ビジネス基礎という講義において「デザイン態度とディシジョン態度」の違いを学ぶ内容があったのですが、会社で起きがちな「なぜ分かってくれないのか」という他職種同士の意見や方向性がぶつかってしまう場面において「なぜそのような対立が起きてしまうのか」を理論的かつ体系的に理解することができました。
これまでも立場や職種が違うからこそ深く話し合ったり、お互いを分かりあうための働きかけを行う重要性は理解しているつもりでしたが、社内メンバーにわかりやすく言語化して伝えるまでに至っていませんでした。この講義を通じて理論を骨格に思考が再整理されたおかげで、さっそく社内メンバー向けにアレンジして展開することができました。
吉澤:倫理の講義も印象的でした。中々実務では深く考える機会がないので最初は何をやるのかと思っていましたが、具体的なケースを見ながらグループディスカッションを通じて様々な属性の方と意見を交わすことが刺激にもなりました。
またデザインを通じて倫理観を身につけることは、日々の業務やより良いプロダクトを提供していくことと地続きになっている内容だと感じました。
田中:サービスデザインコースは7週連続した実践型の講義だったのですが、サービスデザインの一連の流れを体験できるのが良かったです。毎週の内容が繋がっているので、知識としてどんどん積み重なっていく感覚もありました。また講義の中で学んだ「ダブルダイヤモンド」のフレームはとても汎用的で、実務に落としやすかったです。
また自分のキャリアはグラフィック領域から始まり現職のUI領域へと移り変わってきたのですが、ビジネスそのものをじっくり考えたり、向き合う機会が少なかったことに気づきました。
今回の受講を通じて事業作りに向き合い「ビジネスってけっこう面白いな」という気持ちに気付けたのは自分にとって大きな変化だったと感じています。
古川:最初のプロダクトマネジメントの講義は、自分の目下の業務においてタイムリーに整理したい内容でした。講師の著書でもある「プロダクトマネジメントの全て」を読みながら現場への適応課題に向き合っていた最中だったので、事前に社内で質問を集めて講義で質問をしたり、自分の中で腹落ちしきれなかった概念や役割を整理することができました。
例えば開発現場におけるPO(プロダクトオーナー)とPM(プロダクトマネージャー)の役割など、かなり細かい話だけれど、いざ現場で実践しようとした時に悩んだり躓くポイントをしっかり潰して解像度を上げることができました。
またチームマネジメントの前半では、改めて自己理解が深く進みました。ついつい目の前の課題や業務に追われてしまうことも多いですが、講義を通じて自分という人間が組織の中でどう見られていて、どう振る舞うべきなのか。どうすれば喜ばれるのかを客観的に振り返る時間になり自己認識が深まりました。
また後編のロードマップの効能を学び作成する講義は、直結して今の組織に活かすことができています。受講後はさっそく社内のプロダクト、サービスデザイン部、自分のマネジメント対象である2課それぞれのロードマップを作ることから始めました。
まさに実践につながる講義だったと感じています。

吉澤:まずプロダクト戦略の講義で、講師の視座がとても高いことに大きな影響と衝撃を受けました。ちょうど直近で事業計画や開発方針を考えていたタイミングだったので、今の自分が持っている考えの幅やその狭さにも気付かされました。正直「この内容を受講してから事業や開発計画を作りたかった(笑)」という気持ちにもなりましたが、次の機会でも積極的に活かしていきたいと思います。
また組織戦略の講義ではまさに「やらなきゃいけないな」と常々思っていた①サービスデザイン部のロードマップ作成、②デザイナーの職能定義、を考える内容でした。前々からその重要性や必要性自体は認識していたものの、どうしても優先度の高い業務があったりと後ろ倒しになってしまい手をつけられていませんでした。今回の講義内で強制的にこれらを考える時間を確保できたのはとても良かったです。
また周りの参加者の意識の高さも大きな刺激になりました。弊社に限らない話だとは思いますが、マネジメントや戦略のレイヤーに深く入っていけば行くほど、どうしても社内で自分と似たような境遇や課題に直面する人数は少なくなります。
そんな中で講義を通じ、経営コースのメンバーの話や悩みを知ることによって「自分だけじゃないんだな」と思えましたし「完璧にやっている会社なんてなくて、出来ることから取り組めばいいんだ」という腹落ちと新たな覚悟を持つことができました。

ーーDesignship Doは毎週土曜日に開催されていましたが、業務と並行して受講する際に工夫していたことや過ごし方について教えてください。
古川:実はDesignship Doの受講期間中、我々3人は火〜土曜の変則勤務にしていたんです。つまり土曜日の受講を「勤務扱い」にしてもらい、代わりに月曜日を休みにして日月の週休二日の体制をとっていました。これを受け入れてくれた会社にもとても感謝していますし、業務と課題の折り合いもつけやすかったです。
田中:また社内のSlackで実況チャンネルを作成し、講義へ参加している様子をかなりオープンにしていました。社内のメンバーが様子を覗きに来てくれるので、それをきっかけにコミュニケーションしたりと、学びが学習者だけに閉じにくい効果もあったと思います。
古川:自分は同課であるメンバーの田中さんと一緒に受けたことにより、チーム内で温度差が開かなかったことが大きいですね。一人で黙々と学び、いきなり新しい要素を組織に持ち込もうとするとハレーションが起きてしまうケースはよくある話だと思いますが、同じ温度感を持って一緒に推進していくことのやりやすさや説得力を感じました。
お互い受講したコースは異なりましたが、近況も報告しあっているので目線が近い状態で話すことができましたし、チームの未来について自然と一緒に考えて実行まで落とすことができたのも良かったですね。
田中:自分は組織やチームで受講することによってモチベーションを維持しながら、情報共有ができるのも大きなメリットだと感じました。もちろん一人で受講しても学びは大きいと思いますが、受講期間のモチベーションは1人よりも2人、3人で受けている方が圧倒的にキープしやすいと思います。
上司である吉澤さんや古川さんの頑張っている姿は素直に刺激になりましたし、講義後に3人で「どんな感じだった?」と感想を言い合ったり、学びをシェアできるのも良かったです。
田中:最も大きな変化は、自分が「ビジネスとして成功させたい」というマインドに切り替わったことです。現代は不確実な要素が多く、対峙する課題にもわかりやすい答えがありません。しかしそんな状況でも、サービスデザインというアプローチを通じて不確実性とダンスするように楽しんで向き合う考え方があることを知りました。
そこでしぶとく踊り続けられるかはこれからの自分次第ですが、この視野がパッと開いた感覚を大事に、仕事に活かしていきたいです。
古川:冒頭でお話ししたビジネス基礎の所感とも通じるのですが、これまで他職種と摩擦が起きてしまうのは「相手が理解しないのではなく、そもそも自分たちを理解してもらえるような活動が日頃からできていないから」だと思い、それをメンバーにも伝えていました。
しかし自分の中でも上手く理論の整理ができていなかったため、具体的な活動や実行までサポートするに至れていませんでした。今回の講義を通して得た理論や体系をベースに、今は自信を持ってメンバーにその意義や価値を伝えていくことができるようになりました。
またデザインチームからの一方的な要求やプレゼンばかりではなく、その前に「相手のことを知ろうとする姿勢」の重要性にも気づくことができました。どれも事業推進に必要な考え方だと思うので、これからも積極的にチームや組織に 伝播させていきたいです。
吉澤:私は受講前の自分と比較すると、会社や組織を俯瞰して見つめて課題や物事を広く捉えられるようになりました。これは講師の方々の事業や組織に対する視座の高さ、観点の広さを間近で知ることができたからです。
今回の学びをより深めて広げていけるよう、これからも実務を通じて挑戦していきたいと思います。

田中:Designship Doに参加されている受講生の熱量は高いのはもちろん、社内で同時に受講するメンバーがいると自然とモチベーションが上がるのでとてもお勧めです。
またメンバー同士で他コースの様子を共有しあったり、刺激を受け合いながら一緒に現場に学びを持ち帰ってスムーズに実践できるのも大きなメリットだと感じました。
古川:ここ数年は仕事において伸び悩みを感じていたのですが、今回のグループ受講はそれを打破できる機会になったと感じています。自分と同じぐらいの年代でマネージャーをしている方や、次に何をしようかと思い悩んでいる人に是非お勧めしたいです。
吉川:自分も含めて受講したメンバーのモチベーションが見るからに上がり、同時に各レイヤーで求められるスキルも向上したことを肌で感じました。組織として「メンバーへの投資」をしていく重要性を自身の体験も含めて再実感しました。
また実践に重きを置いたカリキュラムは想像以上に早くリターンが戻ってくる内容なので、社内の取り組みだけに留まらずチームやメンバーの成長をより強くサポートしていきたい場合に活用してみてはいかがでしょうか。

ーーありがとうございました!
ブックウォーカー社はエンジニア・デザイナーが多数活躍しています。また本や漫画コンテンツにまつわる多くのブロダクトがあり、会社としてもデザインにもますます力を入れているフェーズです。デザインを通じてより良いモノづくりをしたい方や一緒に働きたい方、少しでもブックウォーカーに興味を持ってくれた方をお待ちしています。
またブックウォーカーでどんな人たちが、どんなふうに働いているのか?をわかりやすく漫画で紹介しています。下記URLから、こちらも是非チェックしてみてください!
2024/4/9